[ 宮岡家住宅 町勘 まちかん/雪さんぽ ]
小走りに、傘を揺らして町行く人や、ひっきりなしに通りを過ぎるバスやトラックの、わずかな合間をぬってシャッターを探っていると、降り始めたばかりの雪がいっとき勢いをまし、宮岡家住宅(みやおかけじゅうたく)の暖簾(のれん)を強く揺らして吹雪きます。
宮岡家住宅 観音開扉 雪の日の風景
「丸に丁(まるにちょう)」と印された、屋号(やごう)が染め抜かれた暖簾の隙間から、陳列台を照らす室内灯が、ほんのり淡くうかがえる、刃物商「町勘(まちかん)」の雪の日の情景です。
|