[ 宮岡家住宅/町勘・まちかん ]
蔵の町にあり、ひときわ高くそびえる屋根を持つ、古くより刃物商を営み、人々より親しまれてきた老舗の商家「まちかん」。
その巨大な棟(むね)の造りを誇る、数々の装飾が施された屋根の両端には、大きな鬼瓦(おにがわら)が据えられます。
鬼瓦の後方に設けられ、漆喰(しっくい)で形作られた影盛(かげもり)は一回り大きく、鬼瓦をここぞとばかりに引き立てます。
蔵造り資料館の鬼瓦です それぞれを見比べてはいかがでしょう
また目を凝らし注意深く観察すると、鬼瓦の中央には、暖簾(のれん)にも染め抜かれたなじみの屋号印(やごうじるし)、「マルに丁(ちょう)」の一文字が刻まれて、蔵の町 川越を静かに見下ろしていました。
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