川越には蔵造り(くらづくり)の町並みに加え、大正期から昭和初期にかけて建造された、多くの洋風建築物(ようふうけんちくぶつ)が共存します。

川越商工会議所エントランス 埼玉りそな銀行川越支店の風景
そのレトロな雰囲気は、明治より商業都市(しょうぎょうとし)として繁栄した名残りなのでしょう、今でも川越の地に味わい深い趣きを醸します。

[ 埼玉りそな銀行川越支店 ]
川越は蔵(くら)の町として広く知られ、多くの人々により愛されてきました。また、明治・大正期に残された、洋風建築(ようふうけんちく)によっても、町はさらに彩られます。

雪の日のドームと 夏まつりの日の薄暮の頃
なかでも、大正7年建造の、埼玉りそな銀行川越支店は、蔵の町の景色に深い味わいと、大きな影響をおよぼしました。

[ 日本聖公会 川越キリスト教会 礼拝堂 ]
川越キリスト教会は、明治の川越大火により一度失われてしまいます。現在のこの礼拝堂(れいはいどう)は、大正10年に再建されたものとなり、川越の地において130余年にわたる宣教の歴史を今なお刻み続けます。

教会のレンガ壁面に這う蔦
フランス積みによる、美しい壁面を見せる礼拝堂は、国指定の有形文化財となり、市内では一番古い煉瓦造り(れんがづくり)の建造物として、人々より愛されてきました。

[ 川越商工会議所 ]
大正浪漫夢通り(たいしょうろまんゆめどおり)北端のT字路に建つ、洋風の建築物、川越商工会議所(しょうこうかいぎしょ)は、昭和3年に武州銀行(ぶしゅうぎんこう)川越支店として建造されています。
その重厚な様子を示す外壁には誰もが驚かされて、ドリス式と呼ばれる巨大な太い柱が列をなし何本も施されます。

エントランスに設けられたメダリオン
建物は、国指定の有形文化財となり、現在も現役で市民の人々に利用されています。

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