[山下家住宅]
当日の撮影は、午後の西日が盛んに当たる、かなり黄色味の影響を受けてしまう、ちょっと半端で残念な、時刻の頃の記録となってしまいました。
どうせなら、薄暮にまで待ち、夕陽テイストの、シャッターを選ぶのが、正解だったかも知れません。
過剰な補正は施さず、ありのままを、お伝えしようと思います。
いずれ後日、晴れた日の午前か、曇り日にもう一度、白漆喰(しろしっくい)の山下家の清楚な姿を、捉えなおそうと思っています。
白漆喰がほどこされた山下家の二階
江戸黒に磨かれる、屈強な出で立ちの蔵が立ち並ぶなか、白漆喰がほどこされた、山下家に触れるととたん、心の緊張がほどけ、少しずつ癒されてゆく、自分の様子に気づかされます。
二階の開口部は狭く、他家と同様に防火を目的とし、ですが、いわゆる観音開き(かんのんびらき)の形式はとられません。
窓は、黒の枠組みで縁取られ、そのコントラストからは、京の町家(まちや)に見られる、控えめな意図が、私には感じられました。
蔵の分厚い壁を黒漆喰で磨き上げられた 原家住宅
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