[田口家住宅／百足屋]
屋号は百足（むかで）屋。当初 商いは、糸・組紐問屋が営まれていました。田口吉兵衛により、建造された蔵（くら）として知られます。
この個性ある、屋号「百足屋」が気になり、由来をひもときました。
たくさんの足を持つ、ムカデにならい「客足が多くつく」とした理由などから、縁起がかつがれたようでもあります。
商売繁盛を願う、呉服問屋や小間物問屋の多くに、かつて好んで用いられたとの記述もありましたが、当家よりの確認ではありません。
同じ市内に建つ蔵、宮岡家の住宅の屋号は「町勘（まちかん）」で、屋号印は「マルに丁（ちょう）」。
欧文の、大文字の「T（ティー）」にもよく間違われますが、町という漢字のツクリの「丁」が用いられていたのです。


屋号印は「マルに丁」 宮岡家住宅の屋号は「町勘」です