[ 宮岡家住宅/町勘・まちかん ]
蔵の町、一番街通り(いちばんがいどおり)を北へ向けて歩を進めると、「時の鐘入口(ときのかねいりぐち)」信号あたりから、左手にはそうそうたる顔ぶれの、蔵造りの住宅が軒を連ね始めます。
なかでも、ひときわ目立つ「まちかん」に目をやると、軒に下げられた暖簾(のれん)には、見事な意匠で屋号印(やごうじるし)が染め抜かれています。
屋号印とは、今でいうシンボルマークにあたり、扱う商いの様子や店名を、道行く人々に知らせます。
この、マルに「丁(ちょう)」と記された、屋号印の由来を店主に尋ねると、漢字の「町」のつくりがあてられたものと、丁寧に教えてくれました。
老舗を誇る町勘(まちかん)は、七代目 「町家」正兵衛により創業されました。
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