[ 大沢家住宅 鬼瓦とカゲ盛り ]
鬼瓦(おにがわら)といえども、鬼の形相で厄を払うといった、他の蔵でよく見られるような、大きさからも意匠からしても意欲的な効果を、目的としてはいないことがよく分かります。
質素なねらい故の、質の高さを重んじた、大沢家(おおさわけ)ならではの所以なのでしょう。
注意深く鬼瓦を観察すると、中央辺りに小さく「大澤」の二文字が刻まれています。これもまた、往来をゆく人々に、読ませる意図はまったくないように思えます。いさぎの良さに驚くばかりです。
鬼瓦の後方にあつらえたカゲ盛り(かげもり)も、他の蔵のように分厚いものではなく、おとなしい控えめの厚さでいて、調和が図られます。
宮岡家住宅の鬼瓦です それぞれの造りの違いをお楽しみください
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