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[ 連雀町 道灌の山車 ]
およそ4tの重さを持つ、道灌(どうかん)の山車(だし)。山車は、歩道の凹凸や路面の不自然な傾斜に差しかかるたびに、前後左右へしなるように揺り動かされ、組み込まれた部材のあらゆる隙間からは、悲鳴のような軋みが発せられます。
山車は尻から一気に、唯一の難所、登りの勾配を持つ会所(かいしょ)脇のスペースへ、押し上げられました。
山車に群がる、一列となった町方(まちかた)の内側、暗くなった山車の下部、せいご台(せいごだい)よりも下、曵綱(ひきづな)が巻かれる轅(ながえ)あたりでは、命がけの形相で、歯を食いしばる職方(しょっかた)が、ふんばりを効かせています。
[ 連雀町 道灌の山車 艶なおかめ ]
男衆の汗も素知らぬそぶり 艶なおかめの踊りは続く
一方、囃子台(はやしだい)では、慣れたもので、おかまいなしにオカメが舞いを続け、煽るような調子の囃子方は、さらに緊迫感を高めました。
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