[ 連雀町 道灌の山車 ]
美しい造形を持つ、山車(だし)を大地から支える車輪。木製からなり、固く舗装された道路と接する面には、頑強な鉄の輪が回され、多少の道路の凹凸にもびくともしない、万全の補強が施されます。
ひとたび、進路修正の必要を迫られると山車は、屈強な男たちを総動員させて、願う方向へ転換をすませます。山車が立ち去った後の道路には、車輪の残した轍の跡がくっきりと描かれ、路面に与えた負荷の、凄まじさを物語ります。
[ 元町二丁目 山王の山車 ]

美しいフォルムを持つ山王の山車の車輪(三つ車)
道灌(どうかん)の山車も、他の多くの市内の山車同様に、四輪の構造を持ち、車軸はせいご台に固定され、直進以外に、舵を切ることがかないません。
微妙な軌道の修正は、回転する車輪と道路が接するわずかな面を狙い、この鈎のついた棒の先端を隙間に捩じ込みこじり、テコを効かせます。ここ一番、鳶(とび)が腕を見せる、勝負所です。
[ 連雀町 鳶口をこじ入れテコを効かせる ]

テコを効かせ鳶口をこじ入れ 山車の向かう方向をコントロール
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