桜の開花に合わせ、気の早い花見客で賑わう喜多院(きたいん)の境内(けいだい)には、沢山の露店が隙間なくたち並びます。

喜多院の桜

江戸城より移築された建築物を覆うように、ソメイヨシノは次々と蕾みをほころばせ、喜多院の山全体がピンク色に染まり、その華やかなさまに徳川家の栄華が偲ばれます。

[ 喜多院 多宝塔と桜 ]
総高13m、寛永16年(1639)完成の多宝塔(たほうとう)。明治、昭和の二度にわたる移築を経て、現在地、慈恵堂(じえどう)に向かい右手に位置するようにおさまりました。
毎年桜のころ、境内に設営されるステージや吊り飾りに、花見客の熱気はいやが上にも昂まります。

喜多院 多宝塔 桜の頃の風景
[ 喜多院 山門と桜 ]
国の重要文化財指定の山門(さんもん)は、寛永15年(1638)の川越大火(かわごえたいか)を奇跡的にまぬがれました。喜多院で最古の建造物として、境内を永く見守り続けてきたのでしょう、重厚で堂々とした門構えからも伺えます。

喜多院 桜の頃の山門
山門から覗く満開のソメイヨシノに、訪れる誰もが圧倒されてしまうのです。
[ 喜多院 慈恵堂と桜 ]
慈恵堂は大師堂(だいしどう)とも呼ばれ、喜多院の本堂(ほんどう)として市民より長く親しまれてきました。

喜多院 慈恵堂 桜の頃の風景
3月下旬〜4月上旬にかけて、喜多院の境内ではソメイヨシノが見頃を迎え、境内の中央付近より、満開の桜越しに映る慈恵堂は、多くの花見客の目を楽しませてくれます。
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