[ 川越城 本丸御殿 修復後の屋根 ]
改修前の屋根の様子は、破損した瓦がもとで、建物の内部に雨漏りが生じていたようです。
平成の大改修にあたり、破損した瓦を取り除くために、屋根は全面的に剥がされ、下地からの葺き直しが施されました。写真は、改修後のものとなります。
隅棟(すみむね)の織りなす、複雑な瓦の組み合わせの美しさに、建物の南側の様子をとらえましたが、角度が足りず、鬼瓦(おにがわら)に刻まれた「三つ葉葵(みつばあおい)」の紋の表現が足りませんでした。
また、大棟(おおむね)に施された、波が繰り返される模様の、「青海波(せいがいは)」を思わせるパターンは、たいへん興味深く、印象に残るものでした。
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