[ 川越商工会議所 ]
山車（だし）が行き交い、身動きもままならぬ一番街通り（いちばんがいどおり）から、仲町（なかまち）の交差点を東に折れて商工会議所あたりにまで歩を進めると、人々はようやく解放されてホッと胸をなでおろします。
どこかの辻（つじ）から漏れ聞こえる囃子（はやし）を遠く聞き、くつろぐ人々は屋台で求めた飲み物に喉をうるおします。
薄暮が町に迫る頃、会議所に吊るされた 提灯（ちょうちん）にも灯が点されて、祭りはクライマックスをいよいよ迎えます。