[ 川越商工会議所 ]
会議所は、ドリス式(どりすしき)と呼ばれる柱の列により、見事な構成を示して蔵の町にたたずみます。
ひもとくと、19世紀前半ヨーロッパから始まり世界へと波及した、ネオルネッサンスと呼ばれる様式を持つ建築物であることが分かりました。
大正末期から、昭和ひとケタの頃の川越もまた同様に、蔵の町に加えて新しい文化の波が押して寄せると、町並みは少しずつ変化を遂げて、味わいをいっそう深めて色濃くレトロに染まります。
また、この一階から二階へと貫く形で設けられる柱、これをジャイアント・オーダーと称することも学び、力強さを表現する建築手法のひとつと知りました。
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