[ 小林家住宅/くらづくり本舗 早朝の風景 ]
ひんやりとした気配のなかで、街はまだ、静かにひっそりと眠り続けます。
ときおり、あたりを引き裂くように、朝便のトラックが駆け抜けてゆき、ヘッドライトはまだ煌煌と照らされたまま、光りの軌跡を一筋残し、一番街通りを後にするのです。
小林家住宅の足下に歩み寄り、鬼瓦(おにがわら)を仰ぎ見ると、朝焼けの空を背景に、やはり、そこには奇妙な形をした装飾金具がのぞいています。
わずかにですが、
屋根の向こうに、埼玉りそな銀行川越支店のドームの尖塔が、顔をのぞかせました。
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