[ 長島家住宅 旧屋号 近常習 ]
この蔵の、旧屋号(やごう)は、かつては「近常(元酒類卸問屋)」と呼ばれ、見上げる二階の樋(とい)の接合部にも、その屋号を見てとることができました。
この屋号、身分制度により、武士以外の者が姓を名乗れぬ時代に発案された、商人にとっては必要な、苦肉の策となる呼び名だったのでしょう。
ちなみに
・お国の名に「屋」を加え「紀伊国屋」など
・生業とする職業に「屋」を加え「紺屋」など
また、記号と文字による組み合わせも多用され
・○ 丸の記号に「一文字」を加え「丸井」なども、なじみの深い屋号です。
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