[ 大沢家住宅 国指定重要文化財 ]
街の中心部から、蔵の町へ向けて、ガイドマップをたよりに歩を北へ進めると、「仲町(なかまち)」交差点のあたりから、重厚で見事な構えの、蔵造り(くらづくり)の家々が建ち並び始めます。
さらに、一番街通り(いちばんがいどおり)を「札の辻(ふだのつじ)」交差点へ向けて奥へ進むと、落ち着いた雰囲気の「大沢家住宅(おおさわけじゅうたく)」が右手前方に現れます。
いくつもの、大きな蔵を巡った後に向き合う、「大沢家住宅」からは、少々物足りなさを感じる人がいるかも知れません。
意図的な理由から、派手さは押さえられてはいるものの、その実、表に現れぬところでは、耐火性・耐震性において優れた構造が施され、当時としては、驚くほどに贅沢な造りに恵まれています。
その後、川越の大火からもまぬがれ、川越で現存する最古の蔵として、人々より知られ広く愛されています。
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