[ 連雀町 道灌の山車 ]
漆に加え、箔や金具が用いられた道灌(どうかん)の山車(だし)は、歴史ある川越の町並みのなかで堂々と構え、威風に満ちあふれます。
囃子台(はやしだい)の欄干(らんかん)から、身を投げ出さんばかりに乗り出す、古くから稲荷神(いなりしん)の使いとされる狐は、舞を見事に演じ、神に五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祝い、千年を生きる神獣(しんじゅう)、天狐(てんこ)を目指します。
[ 今成 鈿女の山車のキツネさん ]
天狐は野狐のように人を困らせることはありません
端元(はもと)まわりを、職方(しょっかた)等に見守られると山車は、車輪を軋ませ、一番街の蔵の町を、連雀町(れんじゃくちょう)の会所(かいしょ)へ向け、南へ進みます。
[ 端元まわりと鳶等の職方 ]
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