[ 脇田町 家康の山車 ]
宰領(さいりょう)に続いて、打ち合わされる鳶頭(とびがしら)の、二の拍子木(ひょうしぎ)。
その、鋭く澄んだ音は、蔵造りの町へ向けて、路地の奥にまで行き渡ります。
[ 端元まわりと鳶頭 ]
一瞬 緊張がみなぎり、曵き手衆(ひきてしゅう)は、心をひとつにそろえ、綱のたるみを手繰り寄せては、曳き出しの準備にそなえます。
家康の山車(だし)は、車輪を軋らせると、歴史ある蔵の町を、ゆっくりと歩み始めました。
[ 囃子は葵囃子連 人形は家康」
祭り囃子は葵(あおい)囃子連 人形は式服に身を包む家康の御神像
端元(はもと)まわりを、職方(しょっかた)に守られて、先を進める脇田町(わきたまち)の山車。
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