蔵造りの町「川越」にようこそ ご案内はわたくしノリックが… では ご一緒に。
わざわざ、意図して訪れるのではなく、気がついたらいつの間にか、袋小路(ふくろこうじ)に迷い込んでいた…。 見知らぬ通りの小粋な横丁(よこちょう)や、行き止まりの古びた路地(ろじ)に出くわすきっかけは、それほどの大それた理由もいりません。 表通りから脇道へ一本それると そこは静まり返った世界 [ 芸者横丁 (げいしゃよこちょう)] この横丁の、何年も前から、その古びた様子が気になって、札の辻(ふだのつじ)の交差点のあたりを用事があるたびに、そわそわしては横目で眺めて過ぎていたものでした。