[ 花冷えの新河岸川… 雨に散る桜 ]
降りやまぬ雨のなか、傘もささずに、橋をなかほどまで渡っては思案に暮れて、戻っては景色を眺め直しての繰り返しです。
何処から切り取っても、この景色以上のものは得られませんし、むしろ、切り取る必要もないほどに、景色は完成されているように思えるのです。
もういい加減、正直、雨も冷たくて、面倒くさいので、この角度でオーライです。
川の畔に立たされて、「菜の花」と「桜」と「雨」という、三拍子揃ったお膳立てにもかかわらず、なにかひとつ釈然としないのは、いたらぬ自分の、意識の低さの証明にほかなりません。
吊るし飾りが渡される風景 2014.04.04.fri. 雨天
川の両岸に並ぶ桜の花も、この雨に散らされて、アスファルトの路面に黒く濡れた幹を映しては、惜しげなく花びらを散らします。
河畔に咲く菜の花と桜 2014.03.31.mon. 晴天
晴天時の、菜の花と桜の景色を、比較のために置きました。
移ろう季節の息吹や力強さから、元気を分けていただけるような気がします。雨の日とは大違い、明快です。
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