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向かって右手の締太鼓(しも)を、うら若き女性がまかされました。この祭りを通して気づいたことは、女性の囃子手(はやして)の活躍です。荒くれる男たちの中で、遜色のない、歯切れの良い演奏を聞かせています。何よりも、華があり、男衆(おとこしゅう)のやる気も違います。
また、唯一この位置からは、普段は、なかなか捉えることのできぬ、笛(トンビ)の表情も伺えました。
それぞれの楽器は、ぶつかり合うようにうねった後に一つになり、固唾をのんで見守る、私たちの心を捉えて離しません。
軽快な調子の囃子に包まれると、一時、わたしたちは、日々の暮らしの喧噪を、忘れてしまうのです。
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