[ ベレー帽のポスト 菓子屋横丁 早朝の風景 ]
ポストなどに、興味を抱かぬわたしが、はじめてその存在に惹かれるようになったきっかけは、明けやらぬ朝に訪れた、まだ薄暗い、菓子屋横丁(かしやよこちょう)のロケの日からのことでした。
三が日の 菓子屋横丁に立つポスト
横丁のなかほどで、折れる角の内側に、その赤いベレー帽のポストは置かれています。
朝陽が差し込む前の、遠くから、ぼやけるフォルムに目をこらし、近づくにつれ姿を結ぶ、軒下のそのポストに、思わず暗闇の中一人、表情をくずしてしまう朝のひとときです。
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