蔵造りの町「川越」にようこそ ご案内はわたくしノリックが… では ご一緒に。
平日の午後も遅い時間になると、秋から冬にかけての神社の境内はやや肌寒く、先ほどまで賑やかだった人影も、徐々にまばらな様子を示し、訪れた人々は帰り支度をチラホラ始めます。 境内のほぼ中央、舞殿(まいどの)の前方あたりに据えられた、「あい鯛みくじ」のつり船が、陽の傾きかけた氷川の杜で、木々の間より、ときおり差し込む陽光を受け、ときおり訪れる女性の目にとまれとばかり、一瞬輝きを放ちます。