[ 雪さんぽ 宮岡家住宅 ]
降りしきる雪から逃れ、美術表具店 フカゼンの軒を借りました。刃物商 町勘（はものしょう まちかん）の看板越しに、町行く人々の傘が気になり、しばらくぼんやりと眺めました。


宮岡家住宅 刃物商 町勘

黒く濡れたアスファルトへ落ちる雪が、走り抜ける乗用車の車輪に轢かれ、シャーベット状のコンディションに変わろうとしています。
小谷野家住宅（こやのけじゅうたく）フカゼンの、軒（のき）の樋（とい）からも冷たい雫が滴り落ちて、首をすくめて驚く小学生たちの嬌声が雪の町に響きます。